車検の基礎知識車検の役割車検とは正確には車両検査といいます。自動車が道路運送車両法で定められている環境・安全性などの「道路運送車両の保安基準」に適合しているかどうかを国(運輸支局)が検査します。また、所有権を明らかにし盗難の防止に役立てます。車検の際に検査以外に自賠責保険の加入、重量税の支払いも同時に行われます。 つまり、車検とは以下の4つで構成されています。
自家用自動車の車検期間は新車時は3年。2回目以降は2年ごと定められています。 検査に合格すると車検証が交付されます。車検証は自動車を運転するときは常に携帯することが義務となっています。 以前は検査前に必ず点検をしなければならなかったのですが1995年7月法改正後に「点検整備は検査の前後を問わない」と言う一文が追加されました。車検後に「24ヶ月法定点検」を行っても構わないことになっています。 車検は期間満了の1ヶ月前から受けられるようになっています。 車検はどこで受ける?軽自動車以外(オートバイ含む)は指定の運輸支局で行う。軽自動車は軽自動車検査協会の専門の検査場で行います。俗に言う「車検場」や「陸事」とはこれらのことです。 この他、「民間車検場」=指定工場と呼ばれている国土交通省の指定を受けている自動車整備工場では自ら検査を行うこともできる。あとは車検代行。自分の代わりにユーザー車検に行って来てもらう、というサービスです。 車検の方法は大きく以下の3つに分けることができます。
車検の種類さて車検、車検と言いますが、車検には3種類あります。俗に車検と言っているのは、継続検査のことです。
※軽自動車は、軽自動車検査協会において同様な検査が行われます。 車検の費用の内訳車検にかかる費用は2つに分けることができます。「法定費用」と「点検・整備費用」です。 法定費用は自賠責保険と税金なので、自分でユーザー車検してもかかる費用です。ですから車検の費用の高い安いを決めるのは点検・整備の費用なのです。 点検・整備の費用とは、定期点検の基本料金と検査を通すためにブレーキパッドの交換が必要なのであれば、部品代と工賃がかかります。ところが、交換の目安が整備工場やディーラーによって違います。「使えるものはできるだけ使う」、「故障の可能性が少しでもあれば交換する」など工場によって基準が違うので、車検に出す前に確認しましょう。また事前に見積もりをとるのも一つの手です。 法定費用 → 法定費用の一覧
点検・整備ですが、ユーザーが納得して必要なものを整備・交換するのであればなんの問題もありません。ただ、車検について多くのユーザーが考えることは「本当にこの部品交換する必要あるの?儲けるためにいらないものまで交換してない?」という疑問です。最近は立会い点検のできる工場が増えています。どこが悪いのかを見せて教えてくれるのです。自分でも理解できるし、愛車に愛着もわきますね。多少点検費用が高くなってもそれだけの価値があるかもしれません。 また、点検を通して愛車への理解を深めると、もっと車の状態に気を使えるようになります。それがとても大事だったりします。車検時だけでなくオイル交換などは3000〜5000kmを目安に交換した方がエンジンが長持ちしますし、タイヤの空気圧など高速走行する前にチェックしたほうがいいでしょう。ジャッキを使ってタイヤの交換やエンジンオイルの交換なども自分でできるとますます車に愛着がもてるようになりますよ。 車検の期間車検の期間は車種によって異なります。フロントガラスに貼ってあるステッカー又は車検証に車検満了がいつなのか書いてあるので、忘れたときはチェックしましょう。 車種別保険期間一覧
車検を取らずに運転したときの罰則車検を受けずに車を運転していると「無車検運行」で違反点数は6点です。厳しい罰則が科せられます。車検切れということは自賠責保険も切れていますから、人身事故などを起しても一切の救済措置はありません。絶対にやめましょう。 検査と整備の違い自動車の検査とは、国が一定期間ごとに安全・環境基準に適合しているかどうかをチェックするものです。つまり車検です。 他方、自動車の点検・整備とは自動車所有者(ユーザー)が必要な時に点検しその結果に基づき必要な整備をすることをいいます。もちろん、整備工場やディーラーなどに委託することを含みます。自動車の保守管理責任はユーザー自身にあり、これは道路運送車輌法にて日常点検及び定期点検を実施する事が、自動車ユーザーに義務付けられております。 |